異なる立場の人をつないで生かす
縁の下の力持ち的存在に。

生産技術部
2016年入社

福田 拓也

Recruit TOP Interview01

営業と製造現場をつなぐ、
翻訳者のような立場で

私は兵庫県加古川市周辺で生まれ育ったので、就職にあたっても地元志向が強くありました。その点、日亜鋼業は尼崎市に本社があり、転勤も少ない上に、大学で学んだ化学を生かせる点が魅力でした。入社1年目は、品質保証部でさまざまな検査業務を経験し、2年目からは操業改善班に。ここは現場を観察し、生産のボトルネックを見つけ出して、生産技術部と連携しながら問題解決を図っていく部署です。3年目からは生産技術部・技術サービス課に移り、獣害対策の防護柵など三次加工製品の営業サポートに携わっています。
三次加工製品とは、金属の線材を素材としてお売りするのではなく、自社で最終製品に近い形に仕上げて需要家にお届けするものです。そこで、営業が吸い上げてきた改善要望を工場に伝え、どうすれば技術的に実現可能になるかを考えるのが私たちの役割です。これまでと違うやり方や流れを工場に導入する時、どうしても初めは現場スタッフには抵抗があるものですが、そんな時も双方の声に耳を傾け、メリットが可視化できる資料を作ったりして、お互いが納得できるような話の進め方を心がけています。

めっき鉄線を生かして、
困りごと解決に貢献できる面白さ

現在流通している獣害対策の防護柵は、樹脂製ネットを使った製品が多いですが、けっこう簡単に噛み切られてしまうんですね。その点、弊社は亜鉛めっきをほどこした鉄製の金網を使用しているので、耐久性や防錆性にすぐれています。樹脂製に比べると初期費用はかかりますが、長い目で見るとお得なんです。最近はこれでないと獣害は減らない、というお声も増えてきています。また鉄は最終的に土に還るものなので、サスティナビリティの観点からいっても利点があります。
ただ施工に時間がかかる点には改善の余地があったので、懸念点だった傾斜地での設置負担を軽減できる仕様を開発し、その売り込みを現在強化しているところです。こういった新商品の防護性に関しては、大学との共同研究でデータ採集する取り組みも行っています。さらに、ここ数年は農業系資材の展示会に毎年製品を出展しており、私たち生産技術部もブース設営に関わったり、営業メンバーの商談サポートに回ったりしているんです。そんな場で販売代理店や農業・林業事業者の方々とお会いして生の声を聴くことで、さらなる改善の余地も見えてきて、いい刺激になりますね。

知識・経験を深めて、
需要家に頼りにされる存在になりたい

就職した時には、まさかこういう農林分野にたずさわるとは想像していませんでしたが、社外との接点も多く、ものづくりの川上から川下まで幅広く関われる面白さがあります。まだまだ営業メンバーに教わりながら手探りで進んでいるところなので苦労もありますが、これからもっと知識・スキルを深めて、需要家さんに頼りにされる存在になりたいです。
今は仕事を進めるペースをある程度自分でコントロールでき、残業の有無も自分の意思で決められるので、ワークライフバランスの面でも気に入っています。住まいは尼崎市内にある社宅ですが、家族4人には十分な間取りで広々としている割に、賃料が相場の半分程度なので助かっていますね。
思い起こせば「人に頼られるのが好き」「頼まれると嫌とは言えない」という性格は学生の頃からだったかもしれません。これから就職する学生さんにも、ぜひ自分の長所をたくさん見つけて、進路選びに生かしてほしいと思います。